2016年11月5日

欧州中央倉庫の設立支援

<ご依頼内容>

現在、ヨーロッパ各国の販売会社が、各自で契約する物流倉庫にそれぞれ在庫を持っている。

今後、物流の効率化を目指して、ヨーロッパに中央倉庫(Distribution Center)の設置を検討している。

ただ、各販社(物流倉庫)との調整、中央倉庫の契約、設置等、どのように進めていけばいいの?

<製造会社様へのご提案>

欧州中央倉庫の設置は、多くの企業様よりご相談を頂いております。

ただ、日本の物流とヨーロッパの物流を同じものとして捉えると大きな問題に発展する可能性が高いのが現実です。

まず、日本とヨーロッパでは、倉庫作業員の質に大きな違いがある、ということが大前提となります。

日本では倉庫の自動化、機械化は一時的に流行しましたが、現在では取り外してしまった、という話をよく聞きます。

その一番大きな理由は、日本の倉庫作業員の質と人件費の安さにおいて、機械を導入するメリットが少ない、ということになります。

いわゆる日本人が一番得意としている、きめ細かな対応は、まさに日本の物流において役立っています。

ただ残念ながら、日本以外の国で、同じようなことを考えても全く通用しないのが現実です。

日本から出張で来る担当者のほとんどの方は、同じ感覚でヨーロッパで進めようとし、およそ失敗することになります。

日本以外のほとんどの国の倉庫作業員の質は、作業に集中せず(よく話をします。)、臨機応変には対応せずにミスが多い、ということです。

それに慣れず、ストレスを抱えて日本に帰国する駐在員が多くいることも現実です。

また、日本は島国ですが、ヨーロッパにある多くの国が大陸にあり、島国が一部、EU外の国も含まれています。

さらにヨーロッパと一言で言っても、EU内の外国という概念は、日本では存在しません。

これは、売買だけでなく、物流にも大きな影響を与えているものですので、実質日本からコントロールすることは不可能とお考えください。

ヨーロッパでの中央倉庫を日本でコントロールできはずがないのは、時差だけの問題ではない、ということを自覚して頂く必要があります。

ストレスを減らし、日本からコントロールを行うためには、

必ず第三者のプロの方の意見をとることをお勧め致します。

 

実際に、弊社へのご相談でも、自社で解決しようと話を進めた結果、問題が起きてから依頼を頂くことがほとんどです。

ただ残念ながら、あらゆることが契約済みの場合には、そのアドバイスの効果は限定的となりますので、

欧州中央倉庫の物流業者選定の1年前には、ご相談頂くことをお勧め致します。

後々の物流・貿易リスクを減らすための、多くの質問をさせて頂きながら、貴社にとってメリットを最大化するためのアドバイスをさせていただきます。

 

質問内容の一部分を公開させて頂きます。

1, ヨーロッパ現地法人(輸入者)の有無

ヨーロッパのどの国に現地法人(輸入者)を持っているか(もしくは持っていないか)が、まずはポイントになります。

当然、現地法人がある国で在庫を保管することにより、輸入者として自社の目が届くという、メリットがあります。

ただ、その国が物流に向いていない国であれば、更なる検討が必要です。

また一方で、ヨーロッパに輸入者としての現地法人をお持ちでなければ、

非居住者のままVAT番号を取得し、税務代理人制度を利用することで、輸入、販売が可能になります。

 

2, 販売先(配達場所)

倉庫の基本原則は、配達先に近い場所に保管する、というものがあります。

例えば、配達先のほとんどがドイツ国内であれば、セオリーとして、ドイツに倉庫を構えるべきでしょう。

距離が近いということは、原則として配達料金が安くなるわけで、それは当然の考え方です。

では、配達先がドイツとフランスで50%ずつであれば?

片方の国のみでなく、その間のオランダやベルギーという可能性を探るべき必要が出てきます。

イギリスは? スイスやノルウェーにも出荷がありますか?またロシアは?

またそれは貴社の顧客への中央倉庫への配達でしょうか?それとも各店舗への配送でしょうか?

貴社の販売先(配達先)の特徴を教えて頂くことで、様々な角度からご提案させて頂きます。

 

3,ヨーロッパへの輸送

どの国(町)から仕入れを行っているでしょうか。日本、マレーシア、アメリカでしょうか。

ヨーロッパで中央倉庫を考える上で、購入する国は、重要な要素の一つとなります。

海上輸送を洋上在庫として管理をすることで、航空輸送費を減らすことも可能です。

製造業にて、購買業務の経験があるトランスタッドが正しい物流をアドバイスさせて頂きます。

 

上記は、必ず聞かなければいけない質問の中の、数%程度です。

当然、製品についての情報や、倉庫管理の方法(SKU等)等も必要です。

 

弊社”サプライチェーン顧問PRO” のサービスを契約して頂くことで、

貴社のサプライチェーン全体を考慮し、最適な物流構築をご提案させて頂きます。

もちろん、物流会社さんや販売会社さんとの打ち合わせにも参加しながら、貴社のヨーロッパ物流を最適化させて頂きます。