2016年10月28日

事業実績・物流部署の設立

<業界・業種>

貿易業 主に船用品

<導入されるまで>

クライアントは、販路をヨーロッパ全土に拡大していたものの、販路拡大による販売物流管理に悩んでおられました。貿易業は、実際に製品を作るわけではありませんので、同じ製品を各競合会社が販売するという意味でも、各サプライヤーからの購買力、商品の配送等のサービス力の部分が、勝負のカギとなります。しかし販路が増え、ネットワークが拡大する中で、その販売物流としての管理、が顧客満足を維持するためには、非常に重要なテーマでした。

<特殊性>

*配達先が船上

製品が船用品であることから、船の上に配達しなければいけません。船の種類は、ばら積み貨物船、LNGタンカー、自動車専用船等、巨大な船のため、港からクレーン等でパレットを吊り上げて、船の甲板におろす作業が必要な場合があります。

*配達の場所に制限

外航船が入る港はセキュリティーが厳しく、誰でも自由に入れるわけではありません。また、船が接岸する場所に、配達のトラックが入れない場合があります。

*配達の方法、タイミングの制限

船が接岸しない場合があります。接岸しないということは、トラックから荷物をクレーンで吊り上げることができず、特殊ボートを依頼する必要があります。

また作業時間には限りがあり、出航までには納品作業を完了させなければ、多額のペナルティーが発生する場合があります。

*配達証明(Proof Of Delivery)の即時入手

請求書を発行するためには、納品後の船長のサイン入り配達証明(Proof Of Delivery)が出航までに入手することが必要です。

 

<トランスタッドとして取り組んだこと>

1,徹底した”見える化”の推進

クライアントのビジネスの特殊性を理解した上で、弊社では販売物流の”見える化” に取り組みました。当クライアントにとっての”見える化”は、即時性とウェブリンクが有効と判断し、クラウドサービスを利用したリスト化により、リアルタイムでの管理をご提案させて頂きました。

まず即時性としての、

*船ごとのスケジュール(入港日、接岸時間、出航時間)

*入港場所(ヨーロッパのあらゆる港)

*購買部品(地域での購買)

*購買部品(航空、海上輸送での輸入品)

Air Way Bill, Ocean B/Lごとに到着日、配達管理

*納品後の配達証明の入手の有無

をリスト化し、

 

さらに、ウェブリンクを活用することで、下記3点を改善をすることができました。

*船の位置をリアルタイムでグローバルに把握することが可能となり、スケジュール予想の精度が飛躍的に増しました。

*配達コストをリスト化、さらにリンクさせることで、コストをより明確化することが可能になりました。

*入港するターミナルごとの特殊制限事項をリンクさせることで、どの場所に入港するかが分かるだけで、必要なトラック、料金、配達用ボートの有無等の事前手配が容易になりました。

当クライアント内で物流部門を設立されたことで、これまで経験や記憶に頼りがちだったことを全てリスト化し、”見える化”を徹底させて頂きました。これにより、担当者の思い違いによるミスを大きく減らし、それによるコスト削減のみならず、業務を平準化することでチームでの作業がより容易になったことで、クライアントのサービス力向上を実現しました。